井蛙見聞録
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井の中の蛙見聞録
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みささぎ参拝の薦め
(33)第33代:推古天皇(つづき14)

〔第5条:餐(さん)(あぢはひのむさぼり)を絶(た)ち、欲(たからのほしみ)を捨て、明かに訴訟(うつたえ)を弁(わきま)へよ。それ百姓(おほむたから)の訟(うつたへ)、一日に千事あり。一日すらなお爾(しか)り、況(いわ)んや歳(とし)を累(かさ)ぬるをや。頃(このごろ)、訟(うつたえ)を治むる者、利(くぼさ)を得て常と為し、賄(まひない)を見て讞(ことわり)を聴(まを)す。便(すなは)ち、財(たから)有るものの訟(うつたへ)は、石をもて水に投ぐるが如く、乏(とも)しき者(ひと)の訟(うつたへ)は、水をもて石に投ぐるに似たり。ここをもって、貧しき民(たみ)は則(すなは)ち由(よ)る所を知らず。臣(しん)の道またここに闕(か)く。〕
 *臣下の道、国家に官吏たるものの道義を説いて真に切々たるものである。

〔第6条:悪を懲(こら)し善を勧(すす)むるは、古(いにしえ)の良き典(のり)なり。是をもって、人の善を匿(かく)さず、悪を見ては必ず匿(かく)せ。それ謟(へつら)ひ詐(あざむ)く者は、即ち国家を覆(くつが)へす利(とき)器(うつわもの)たり、人民(おほみたから)を絶(た)つ鋒(とき)剣(つるぎ)なり。また倭(かたま)しく媚(こ)ぶる者は、上(かみ)に対しては則(すなわ)ち好んで下(しも)の過(あやまち)を説(と)き、下(しも)に遇(あ)いては則(すなわ)ち上(かみ)の失(あやまち)を誹(そ)謗(し)る。それかくの如きの人は、みな君(きみ)に忠(ちゅう)なく、民(たみ)に仁(めぐみ)なし。これ大乱(たいらん)の本(もと)なり。〕

〔第7条:人各(おのおの)任(よさし)有り、掌(つかさど)ること宜しく濫(みだ)れざるべし。それ賢(さかしき)哲(ひと)官(くわん)に任(まか)すときは、頌音(ほむるこえ)則(すなわ)ち起り、奸者(かたましきひと)官を有(たもつ)つときは、禍(わざわ)い乱れ則(すなわ)ち繁(しげ)し。世に生れながらに知るもの少なし。尅(よ)く念(おも)いて聖(ひじり)と作(な)る。事(こと)、大と小と無く、人を得れば必ず治まり、時(とき)急緩(きゅうかん)と無く、賢(さかしきひと)に遇(あ)えば自(おのず)から寛(ゆたか)なり。是に因って国家永久にして、社稷(しゃしょく)危(あやう)きこと勿(な)し。故に古(いにしえ)の聖(せい)王(おう)は、官の為に人を求め、人の為に官を求めず。〕
 *氏族制度の弊害が著しくあるので、有為の人材を登用する冠位十二階を制定し改革を断行されたのである。

〔第8条:群卿(まえつぎみ)百寮(もものつかさ)、早(と)く朝(まい)り晏(おそ)く退(まか)でよ。公事(おほやけごと)いとまもなく、終日(ひねもす)にも尽(つく)し難(がたし)し。是(ここ)を以て、遅(おそ)く朝(まい)れば、急(きゅう)に逮(およ)ばず。早(はや)く退(まか)れば、必(かなら)ず事尽(つく)さず。〕

〔第9条:信(まこと)はこれ義(ことわり)の本なり。事ごとに信あれ。それ善し悪しき成(な)ら敗(な)りぬ。要(かなら)ず信に在り。群臣(まへつぎみ)共に信あるときは、何事か成らざらむ。群臣(まへつぎみ)信なければ、万事悉(ことごと)に敗る。〕
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by ikawazukbr | 2012-08-19 09:26 | 旅行記